新海誠監督の新作アニメ映画「君の名は。」が大ヒットを記録し話題になっていますが、Zipでも特集が組まれ紹介されていました。今回はその内容と「君の名は。」の制作秘話についてまとめていきたいと思います。

日本一美しい背景を書く新海誠監督

出典:http://otajo.jp/

Zipの特集でもまず挙げられていたのが、新海監督の映画の背景の美しさについてでした。新海監督といえば、まず真っ先にアニメーショの美しさが語られますが、「君の名は。」も例に漏れず、その美麗なアニメーションが人々の心を掴んでいます。

現実よりも美しい風景、緻密に描かれた都会のビル群など、思わず「おお」と声が漏れるその美麗な背景は、日本一美しい背景を描くと言っても過言ではないでしょう。

さらに、今までの映画ももちろん美しいアニメーションだったのですが、今回の「君の名は。」は輪をかけて美しいと話題になっています。まだ観ていない方はぜひ劇場の大きなスクリーンで日本一と謳われる新海監督の美麗アニメーションを堪能してみてくださいね。

君の名はは小野小町の和歌がヒントに

今回の新作映画「君の名は。」は小野小町の和歌をヒントに制作したと新海監督は語っています。

その歌とは「思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」という歌で、訳は「あの人のことを思いながら眠りについたから、夢に出てきたのであろうか。夢と知っていたなら目を覚まさなかったものを」という意味です。

全くお互いを知らない二人は、別々の場所で違う人生を歩んでいますが、もしかしたらその二人は出会うという可能性もありえます。実際には、現実には会えないけど、何らかのかたちで触れ合う、そういった物語を作りたいというのが「君の名は。」が生まれたきっかけだったそうです。

そこで小野小町のこの和歌がとっかかりになり、「夢の中で入れ替わる」を主軸として「彗星」や「組紐」など様々なモチーフを加えていき、物語を組み立てていきました。

現実にはなかなか「入れ替わり」が起こるとは考えづらいですが、田舎に住む女子高生と都会に暮らす男子高生の二人が将来出会うというストーリーは私達の日常でも起こり得ることですよね。「入れ替わり」という非現実的要素と、場所も、人生も全く違う道を歩んでいた二人がいつか出会うという日常でありえる要素がうまく相まって、「君の名は。」の魅力を一層引き立てているのかもしれません。

君の名はの主題歌4曲の制作秘話

興行収入100億円をこえる大ヒットを記録している「君の名は。」ですが、その大ヒットの一因に、物語と主題歌との調和性が高いということが挙げられます。

「君の名は。」の主題歌は4曲あり、全てRADWIMPSが映画のために書き下ろした曲になっています。

今回、RADWIMPSは「音楽担当」というよりは、新海監督の映画とRADWIMPSのコラボレーションというかたちになっています。

最初に絵コンテや基本となる脚本をRADWIMPSの野田さんに渡し、そこから野田さんが「前前前世」と「スパークル」を作詞作曲しました。

それを聞いた新海監督は、楽曲の素晴らしい出来に、楽曲に沿うように絵コンテや脚本を修正したそうです。それを見た野田さんもまた、劇中歌や劇伴を作曲し、それを聞いた監督がまた修正…というアニメーションと音楽をすり合わせるように一緒に制作していきました。

絵、音、声、物語、全てが最高だと思える瞬間が重なるように制作し続けたということなので、映画のまとまりの良さにも納得がいきますね。