映画「君の名は。」を見ると、あら?もしかすると三葉の両親も入れ替わってる?と感じた方も多いと思います。
では、三葉の両親はどの様にして出会ったのか、どのシーンが入れ替わっていると推測されるのかを紹介していきたいと思います。

君の名は。三葉の父の人物像

映画や小説では三葉の父「俊樹」の事は詳しく語られていませんが、サイドストーリーと出版された”君の名は。 Another Side:Earthbound “に真実が語られています。

俊樹は大学で歴史文化学の研究者でした。研究の一環で糸守町の宮水神社を訪れます。
対応したのが三葉の母「二葉」でそこで二人は出会います。
二葉は、初対面の相手にする笑顔ではなくどこか懐かしく、長い間探していた大事な物を見つけた様な笑みを含んで俊樹を見ていました。

二人は宮水神社の歴史について色々と話し、会話が弾みます。帰る頃には、俊樹の興味は神社の歴史ではなく、二葉へ完全に移っていました。それから俊樹は頻繁に宮水神社を訪れ、ついに結婚する事になります。

しかし、宮司である二葉の母親の一葉は二人の結婚に猛反対でした。それでも二葉の強い決意に一葉は折れますが、俊樹は婿養子に入り、宮水神社で働く事が条件でした。奈良の旧家の生まれた俊樹は家が決めた婚約者がいましが、二葉と結婚する事で大学を辞め勘当同然で家を出ています。

神社の生活に慣れた頃、俊樹はある真実を知ります。宮水家はこの土地の豪族で、宮水家の女性の言う事には逆らう事が出来ない時代があったといいます。その流れから、二葉も町民からすごく尊敬されていました。
一回りも年上の俊樹ですがこの町では若造扱いされ、年齢は関係ありません。

その後、三葉、四葉という子宝に恵まれ笑顔の絶えない日々を過ごしていました。しかしその幸せは長くは続きませんでした。四葉を出産後、二葉は重い病にかかり亡くなってしまいます。

俊樹は二葉を失ったショックで悲しみの日々を過ごします。自分と町民の感情の違いから、この土地の風習や考え方に不満を持ち、娘達に同じ様な運命を辿らせたくないと、三葉と四葉を連れ家を出ていこうとします。

しかしここでも一葉が立ちはだかります。

二人は大喧嘩をし、その状況を見ていた娘たちの顔には恐怖心が表れていました。その顔を見ると一緒につれてはいけず一人で家を出ていきました。この時に三葉は「自分達は父親に捨てられた」と思い込んでしまったのです。

俊樹は決意を持ってこの家を出ました。その決意とは宮水神社に依存している町政を娘達の為にも自分が変えていく事でした。その為には、政治家にならなくてはいけません。政治について資料を読みあさり現状を把握し今後の構想を練る日々が続きました。

2年間の準備期間を経て町長選に出馬し見事糸守町の町長になります。
町長になってからは、三葉の友人のテッシーの父親が経営している建築会社と癒着しているのではないかと住民から疑惑の目で見られてしまいます。

作中では良い印象のない冷たい父親の様に感じますが、苦しい思いを乗り越えた過去や娘達への本当の想いを知ると少しは印象が変わっていったのではないでしょうか。

三葉が父である町長を説得できたのはなぜか

三葉は二度、父親に説得を試みます。まずは三葉の姿をした瀧が、町民を避難する様に父親に促しますが、彗星が落下する話など全く信じてもらえません。それどころは、娘を病人呼ばわりするほどです。

俊樹は自分の知っている娘とは違う言動に「お前は誰だ」といい、別人のようだと感じます。三葉が出ていったあとに一葉と四葉が俊樹の元を訪れます。

三葉から彗星落下の話を聞いていた一葉は、過去に自分も入れ替わりの経験をした気がするのでもしかして、孫も同じ体験をしたのではないかと推測し俊樹に町民を避難するようにと話しに来たのです。

再び、三葉が説得しに訪れましたがその姿はいつもの娘であると感じました。
この事から、自分も経験していた入れ替わりが娘にも起こっていたと確信し自分にしか出来ない町長としての役目を実行したのではないかと思います。

父と母も入れ替わっていたと推測されるシーン

まずは、俊樹と二葉が初めて出会ったシーンでの二葉の表情からその事がうかがえます。
どこか懐かしく、ずっと探していた人にやっと出会えたという二葉の笑みは自然な感情から生まれたものだったのかもしれません。

しかし、三葉と瀧の場合、お互いにそう感じましたが、俊樹と二葉の場合は二葉だけだったのでしょうか。
俊樹も同じ様に感じたので興味は歴史から二葉へ移っていったのかもしれませんね。

そして、瀧が最後に祠で入れ替わった回想シーンで俊樹が発した言葉「救えなかった・・・」は二葉を救えなかった事からの言葉で未来を知っていたけれど変える事が出来なかった後悔のように聞こえる事から俊樹と二葉も入れ替わっていたと推測されます。