新海誠監督の長編作品「言の葉の庭」は、雨の情景がとても美しい映像作品です。高校生の主人公と年上女性と物語ですが、映画の評価や感想について今回はまとめてご紹介します。

>>>言の葉の庭 テレビ放送が2017年に!大阪や愛知での放送は?

言の葉の庭 映画のあらすじ

出典:https://www.kotonohanoniwa

梅雨の時期、高校生のタカオは雨の日は学校をさぼって午前中は庭園で靴のデザインをしていました。将来は靴職人になることがタカオの夢だったのです。ある日タカオは庭園で一人の女性を見つけます。チョコレートをつまみに昼間からビールを飲むその女性と、タカオはそれから雨の日の朝になると会うようになります。次の約束もせず、連絡先も交換せず、ただ雨の日になると会う2人はやがていろいろなことを語り合うようになります。

 

女性の名前はユキノで、実は味覚障害を患っていました。ビールとチョコレートだけがユキノの感じることのできる味だったのです。料理ができるタカオはユキノのためにお弁当を作り、ユキノは少しずつ味覚を取り戻していきます。ユキノはタカオに靴の専門書をプレゼントをし、2人は惹かれあっていきます。

 

梅雨の時期が終わり、雨の日も少なくなって二人の会う機会も減りました。互いにそれを不安に思い始めた頃、タカオは学校でユキノをみかけ、ユキノが教師だったことと、生徒の嫌がらせから教師を辞めなくてはならなくなったいきさつを知りました。タカオを首謀者の女子生徒に怒りをぶつけますが、その生徒の友人の男子から反撃をうけてしまいます。

 

その後庭園でタカオはユキノを見つけ、雨に降られてユキノのマンションへ向かいます。抱いてきたユキノへの思いを打ち明けるタカオですが、自分の気持ちを表さないユキノに怒って部屋を飛び出します。追いかけたユキノはようやく涙をみせます。

 

それから数年後、靴職人を目指してさらに頑張り続けるタカオがいます。ユキノは四国の学校で再び教師として仕事をしていました。二人とも互いの事を思い、再び会う日を楽しみに暮らしています。

 

言の葉の庭 映画の評価は?

 

新海誠監督の5作目の作品となること映画は、46分という短い映画ですが、定評のある絵や自然の描写が圧倒的に美しく、評価も高いようです。特に映画の大きな部分を占めているの描写が非常に美しく、目をひきます。二人が出会う庭園は新宿御苑が舞台となっていようですが、こちらの描写もていねいでこの場所が持つ独特の雰囲気をよく表しています。

出典:https://www.kotonohanoniwa

物語についても年の離れた女性に惹かれるタカオの心情と誰も信じられず心を閉ざしてしまったユキノの気持ち、が全編で何度となく描かれる雨の描写を通じてあらわされていて、情緒あふれる作品となっています。

 

言の葉の庭を見た感想

 

なんといっても全編を通して美しい景色と表情豊かな雨の描写が印象的な作品です。46分と、映画としては短い作品なのですが、とても印象深い映画でした。夢に向かってひたむきに頑張る少年の、まだ幼いけれど確かに誰かを守りたいという気持ち、救いを求める孤独な女性の最初は固く、のちに柔らかくほどけていく心を、自然の描写にのせてゆったりと描いているように思えます。

 

タカオ15歳、ユキノ27歳という年齢差で互いに感じる気持ちをぶつけ合う場面の受け止め方は人それぞれかもしれません。ですが庭園で出会い、互いの素性を知らなかったからこそ、他の人には言えない様々な思いを打ち明けることができ、大切な存在となっていったのも確かです。後からしった様々な事実は2人の現実に影響を与えましたが気持ちに影響は与えなかったのかもしれません。

出典:https://www.kotonohanoniwa

ユキノは厳しい現実に打ちのめされて足がすくんでしまい、自らの足で歩いて行くことができなくなっていました。タカオはユキノにもを作ることを約束します。文字通り靴を作るだけでなく、ユキノが再び自分で歩いて行ける支えにもなったのです。タカオはユキノと出会ったことで、自分の夢にむかって頑張り続ける力をつけたのではないでしょうか。タカオの夢が靴職人だったというのも、象徴的ですね。

>>>言の葉の庭 聖地地図の一覧