2013年公開の映画「言の葉の庭」の小説があるのをご存知ですか?映画と小説の結末は違うのか?今回は「言の葉の庭」の小説に関して、ネタバレや感想をご紹介します。

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言の葉の庭 小説とは(小説の概要)

 

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  新海誠監督が監督した「言の葉の庭」のアニメ映画は2013年に公開されましたが、小説版も発売されています。「言の葉の庭」は監督自らが小説化して雑誌ダヴィンチに連載され、2014年、単行本として角川メディアファクトリーより発売され、2016年2月に文庫化されました。監督自身の手による自らの作品の小説化は、「秒速5センチメートル」に続いて2つ目となります。

 

言の葉の庭 小説のネタバレあらすじ

 

高校生のタカオは将来靴職人になりたいと考えていて、梅雨の時期、雨が降ると午前中は学校へ行かず、日本庭園で靴のデッサンをしています。ある日その場所に女性がいました。少し年上に見えるその女性は、また会えるかと聞いたタカオに短歌を残して去っていきます。それから暗黙のうちに二人は雨の日にはその庭園で会うようになります。少しずつタカオとその女性、ユキノは心を通わせるようになり、色々な話をするようになりました。

 

やがて梅雨の季節も終わり、雨が降らなくなると2人の会う機会も減るようになりました。そのころタカオは学校でユキノの姿を見かけ、ユキノが自分の高校の古典の教師だったこと、ある生徒とのトラブルが元で学校に来られなくなっていたことを知ります。ユキノが大切な人になっていたタカオはトラブルの原因となった生徒を問い詰めますが、うまくいきませんでした。

 

その後、雨の中ユキノの家でタカオはユキノに自分の想いを伝えるのですが教師であるユキノはタカオの気持ちに応えることはできません。そしてユキノは自分の地元に帰り、再び教師として再出発します。タカオは完成させたユキノの靴をいつの日か渡すため、靴職人をめざしてさらに成長しようと心に決めていました。

 

言の葉の庭 小説の結末は映画とちがう?

 

小説版の言の葉の庭では、映画では描かれなかったエピソードや多くを割いて触れられなかった登場人物のエピソードがあります。タカオの兄弟や、担任の先生、ユキノが教師を続けられなくなる原因となってしまった女子生徒などが、映画ではわからなかった多くの葛藤や心の揺れを抱えていることがていねいに書かれています。また、タカオとユキノの過去にも触れられています。

 

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  ユキノが故郷の四国に帰り、教師として再び歩きはじめる、タカオは靴職人としての未来に向かって頑張り続ける、というラストは小説でも変わらないのですが、周囲の人々の思いや事情も詳しくわかったうえで語られるラストはより印象深いものになるかもしれません。

 

さらに小説版では映画のラストのさらにその数年後が少しだけ書かれています。タカオは20歳になっていて、空港のバーでお酒を飲んでいます。ユキノは新幹線に乗っていて、2人ともお互いの事を考えています。そしてどうやら再会できるのかな?と思わせるところで小説は終わっています。より幸せな未来を予想させる終わり方になっているようですね。

 

言の葉の庭 小説の感想

 

映画がタカオとユキノの二人だけの世界を中心に描かれているのに比べ、物語に奥行きが生まれ、世界が広くなったように感じられる小説版でした。映画ではほとんど印象に残らなかった人物にも焦点が当てられ、特にタカオの担任の先生とユキノの関係や、単なる自己中心的な女の子にしか見えなかった女子生徒の心やこれまでの紆余曲折、そういう内面が丁寧に補足されていました。小説を読んだから初めてわかることもあり、それぞれの登場人物が自分の行動を選択する理由についてより深く理解できるようになりました。

 

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新海監督自らも映像の方が伝えやすいことと言葉の方が伝えやすいことがあると考えていているようですから、やはり映画、小説両方でこの話を味わってほしいと思います。

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