新海誠監督の映画「星を追う子ども」は、アニメ映画のほかに小説も出版されています。今回は、小説版「星を追う子ども」の内容や、映画との違い、感想などをご紹介します。

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星を追う子ども 小説とは(発売日など小説の概要)

 

「ほしを追う子ども」の小説版は2012年 8月 24日、MJ文庫から発売されました。新海誠監督の原作をもとに、あきさかあさひ さんがノベライズ版を書いています。またイラストは西村貴世さん他が担当しました。映画と同様、主人公のアスナがシン、森崎と共にアガルタを旅し、成長していく物語となっています。

 

出典:http://bc.mediafactory

星を追う子ども 小説と映画の違いは?

 

ノベライズ版ということもあり、主に映画をみたファンに向けての作品との印象が強いようです。基本的なストーリーに大きな違いはないのですが、伝わりやすいものが映画と小説では少し違うようです。

 

映画ではやはり絵の美しさ、背景や構図のダイナミックさが直接伝わってくるところがポイントでしょう。アスナの暮らす街の懐かしさを感じる風景、空や山の美しさ、またアガルタの広大な地下風景は、言葉で説明するのは難しいでしょう。またアガルタにはこれまでに見たことのないような生き物が出てきます。これもまた言葉を重ねて説明するのは非常に難しいですね。新海監督の描き出す空や景色の美しさは定評がありますので、小説ではそのあたりが少し物足りなく感じられる人もいるようです。また、これを読んでもう一度映画を観たくなったという人も多いかもしれません。

 

出典:http://bc.mediafactory

 逆に小説では映画で深く語られることのなかった登場人物たちの心の動きや細かな設定などにも触れられているようです。「星を追う子ども」は異世界を旅する物語であるため、まったく違う世界の様子や異なる考え方を持つ人、生物が出てきます。そうした設定が映画ではやや説明不足でわかりにくく、また登場人物がどのように考えてそのような行動をとったのか、その裏にはどんな事情や心の動きがあったのか、わかりにくい部分がありました。しかし小説ではそのような部分をわかりやすく言葉で補っています。特にアスナがシュンやシン、森崎先生との交流を通して様々なことを感じ、考え、成長していく様子を把握していくにはこうした説明が必要なのかもしれませんね。

 

また、アガルタの「先生」についても触れられていたり、死者をよみがえらせる代償として自分の命でもいいことなど、小説を読んでわかることもあるようです。映画を観て、小説も読むことで理解を深めていくのもこの作品の楽しみ方かもしれませんね。

 

星を追う子ども 小説の感想

 

小説版を読んで感じるのはやはり、そうだったのか、そんな風に感じていたのか、ということでしょう。壮大な絵の美しさに目を奪われて深く感じることのできなかった登場人物の気持ちがよくわかり、それでいて読み手に想像の余地を残す部分もあるのがよかったです。特にアスナにより共感できるようになったのは大きいですね。父を亡くし、心に寂しさを抱えている少女という設定だけに感情や考えていることが表になかなか出てこないのですが、内面にはやはりみずみずしい感性や繊細な心の動きがありました。

 

出典:http://www.cwfilms

  他の登場人物たちもそれぞれより人間味を増して描かれているようです。映画を観て、小説を読むことでこの「星を追う子ども」はより魅力的になると言えるでしょう。

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