新海誠監督の映画「星を追う子ども」は、作画やキャラクター設定がジブリっぽいと話題になった作品です。ジブリのオマージュなのでは?という声が多いのですが、実際に比較してみました!

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星を追う子供はジブリのオマージュか?

 

新海誠監督4作目の作品「星を追う子ども」はジブリ作品のオマージュかという声が多々上げられています。

 

中には全然違って凄くいい作品で感動したとの声もありますが、圧倒的にオマージュだという声が多いようです。

 

監督自らおっしゃっているように、ジブリ作品は何度もテレビで再放送されていて、何度観てもついつい観てしまう作品ばかりです。

そんな巨大な存在なので意識的であれ無意識的であれ、どうしても影響を受けている部分はあると思います。

出典:http://www.cwfilms

ですが監督はある程度自覚的にやっているので、ジブリ作品を連想させると話しています。

また、ジブリ作品に似ているというより東映アニメーション、世界名作劇場、と連綿と受け継がれ積み上げられてきた、日本のアニメーションの典型的な一つのかたちなのではないかとも話しています。

作画監督・キャラクターデザインの西村貴世さんと

「意図的に世界名作劇場を連想させる絵にしましょう」と話し合った事も語っています。

 

今回の「星を追う子ども」はアスナの冒険を描いていますが、ジブリ作品では意外と冒険モノは少なく「ラピュタ」がすぐに浮かぶ作品の様です。

 

確かにオマージュさは感じられる様ですが、きちんとオマージュとして完成しているとの声もあり影響を受けつつもきちんと独自性が見える様です。

 

星を追う子供とジブリ、似ている点を比較

 

監督も意図的に使ったと語っている間口の広い器です。

そしてアスナの走り方や食べ物を食べる姿。

ジブリ独特の美味しそうな食べ方があります。

 

アスナの住む街は日常の風景はトトロそのものです。

テトみたいなテトのようなミミが家を歩き回る演出一つとっても「風の谷のナウシカ 」のテトにそっくり。

出典:userdisk.webry.biglobe

アガルタの門前の描写は「天空の城ラピュタ」ムスカ大佐が「三分間だけ待ってやる」といった場面です。

 

石のクラヴィスは「天空の城ラピュタ」飛行石

 

シンの旅立ちは完全に「もののけ姫 」のアシタカです。

 

全体的に見て面白い映画ではありますが、一方で監督自ら強い影響があると発言している以上、宮崎アニメとの比較は避けられません。

そして決定的な落差がある事も確かです。

 

異世界という共通点がありますが、作中の地下世界アガルタは決定的に魅力が欠けています。

ファンタジーアニメーションに重要な要素はどれだけ魅力的に見えるかであり、

今回の作品では視覚的な情報量が少ない為だと考えられます。

 

宮崎アニメに登場するファンタジー世界は、現実世界とは明確に異なる風景や、

建築物のデザイン、登場人物の衣装、生活様式や文化など、

視覚的に異世界性を示す情報をいくつもいくつも盛り込みながら、

私達の日常とははっきりと異なるのだという非現実感を与えています。

さらにキャラクター達が一層異世界を強調しています。

出典:http://www.cwfilms

しかし、新海誠監督のアガルタは前半、現実世界でのストーリーが展開しますが、

その差があまりない様に感じます。

 

宮崎アニメの異世界は、説明など必要なく異世界だと感じる事が出来ますが、アガルタはモリサキが説明をしなければ分からない程です。

もしかすると、大人の理屈でアガルタを描写し、宮崎駿は児童文学からの影響がある事から子どもの感性で異世界性を描写する為、何だか不思議な世界だと感じるのかもしれません。

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