新海誠監督の映画「雲の向こう、約束の場所」について、ラストの意味の解説や、考察についてまとめてみました。

>>>雲のむこう、約束の場所 聖地巡礼マップ

雲の向こう、約束の場所 あらすじ

 

新海誠監督の長編アニメーション映画です。2004年11月20日公開、2005年12月26日にはエンターブレインから加納新太による小説版が刊行され、更に月間アフタヌーンで佐原ミズによるコミカライズが連載されました。

出典:https://www.amazon

1996年の日本、日本が南北に分断されたもう1つの戦後の世界で、米軍統治下の青森の少年、藤沢ヒロキ白川タクヤ。2人は同級生の沢渡サユリに憧れていました。彼女とそしてもう1つの憧れは津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道で建設された謎の巨大な塔。いつか自分たちの力であの塔まで飛ぼうと小型飛行機を組み立てる2人。そして2人はサユリもいつかあの塔に連れて行ってあげると約束しました。

出典:http://shinkaimakoto

しかし中学3年の夏、サユリは突然、東京に転校してしまいます。何も聞いてない2人は言いようのない虚脱感の中で何をする気にもなれず、いつの間にか飛行機作りも投げ出してしまいます。そしてヒロキは東京の高校へタクヤは青森の高校へとそれぞれ別の道を歩き始めます。

そして更に3年後、ヒロキは偶然サユリが中3の夏からずっと原因不明の病気で眠り続けている事を知りサユリを永遠の眠りから救おうと決意しタクヤに協力を求めます。そしてついに出来上がった飛行機にヒロキはサユリも乗せてユニオンの塔へ。そこでサユリは目覚めます。いつか約束した場所で再会できたのでした。

 

ここで登場人物の紹介です。ヒロキはこの物語の主人公で、快活で純朴な少年。高校時代少しづつ心の硬い内向的な面が出てきたが、サユリを救うため、また前を向き好青年へと成長していきます。タクヤはヒロキの友人で優しいけれど深く複雑な心を持ち少し冷めたおとなびた印象があります。サユリはこの物語のヒロインで中学時代は溌溂とし勉強も運動もできる美しい少女でした。しかし中3の夏原因不明の病気を発病し永い眠りについてしまい、15歳からほとんど成長がみられなくなってしまいます。

 

雲の向こう、約束の場所 ラストの解説と考察

 

サユリが長い眠りから覚めた事だけを考えればハッピーエンドのような感じですが、オープニングで大人になったヒロキがたった1人で思い出の場所を訪れるシーンからはヒロキとサユリが結ばれなかったという描き方のような気がしてとてもハッピーな感じはしません。

 

ラストシーンでも目覚めたサユリがヒロキの事を「藤沢君」と呼んでいる事で、眠っている間にヒロキへの好きという気持ちが目覚めてしまった事で消えてしまった、忘れてしまったと表現しているようで決してハッピーエンドではないという印象があります。

 

何度見ても新海作品は難しく、見る人によってもいろいろなとらえ方のある作品だと思います。

出典:http://shinkaimakoto

小説版では更に詳しく描かれておりヒロキとサユリは結ばれず、別々に生きていくことになってしまう何とも言えない切ないストーリーになっています。ハッピーエンドを望む人には納得のいくものではありませんが、何度も見ると新海監督の言おうとしている事が少しづつでもわかってくるかもしれません。新海作品はやっぱりスゴイです!

 

でもやっぱり、ハッピーエンドの新海作品がみたいです!

>>>雲のむこう、約束の場所 レビューと感想まとめ!